フォトギャラリー「地球を撮る」(1)
モアイのイースター島、
謎の彼方へタイムトラベル

 
 
 

  日本から南東におよそ15,000km、南太平洋に浮かぶ絶海の孤島で、じっと海を見つめるモアイたち。その数900 とも1000ともいわれ、大きいものは 50トン以上もあるそうです。そんな巨石像を島の人たちはどのように運び、立てたのか。

 そもそも何のために造ったのか、多くの謎を今に残す
イースター島を訪ねました。

 南米チリの首都サンティアゴの西の洋上約3700kmに位置するイースター島の名前の由来は、1772年オランダの探検家ヤコブ・ローフェーンがこの島に上陸した日がちょうど復活祭だったからです。現地語では「ラパヌイ=大きな島」といい、周囲約 60km、面積は180平方km。ラノカウ、テレヴァカ、プアカテキの3つの死火山を頂点とする三角形をしています。火山島のため荒れ地が大部分、おまけに南極から吹き付ける強風のため、樹木はほとんどなく川もありません。約3000人の島民の大部分は島の西バンガロワ村に住んでいます。現在は「ラパヌイ国立公園」として世界遺産に登録されています。

1992年撮影

 

海を背にして立つタハイのモアイ(コテリク)。数あるモアイの中で目があるものは少ない

一転にわかに雨雲が空を覆いシルエットとなった、アナケア海岸の丘に立つモアイ

沈みゆく太陽で茜色に染まった空をバックに撮った
タハイ遺跡のモアイ

ラノララク山腹をバックに津波の猛威をまともに受けて倒れたモアイ。

注1

海を見つめて草原に立つアキビのモアイ。島の伝説に出てくるホツマツア王が送った7人の使者が見つめる海の彼方には島民たちの故郷であるヒバの国あるのかも(?)

夕闇にシルエットとなったタハイ遺跡に立つモアイ

ラノララクの石切り場に放置されたままの作りかけのモアイ像。顔の部分と前に立つ女性を比べてみると、像がいかに大きいかがわかります

注1・「チリ津波」1960年チリ地震で発生した大津波で日本にも大きな被害を与えた。倒れたモアイは、数年前チリ政府の要請で日本の企業が修復作業を行っている。


海外旅行情報誌 「トラベルダイジェスト」の取材記者として1970年以来 訪れた国は、 36カ 国。距離にして地球を15周?以上。アフリカ大陸最南端の「喜望峰」、北端のチュニジアの「シティブサイド」、ナイル川の源流の一つ エチオピアの「タナ湖」、カナダ極北の大地を流れる「ユーコン川」、世界最大の「イグアスの滝」、標高 4319mの「アンデス高原」、謎の空中都市ペルーの「マチュピチュの遺跡」、蚊に悩まされた「アマゾンジャングル」、アルゼンチンタンゴのふるさと「カミニート」、謎のモアイ像「イースター島」、オーストラリアのど真ん中にある一枚岩「エアーズロック」、太古の世界があるインドネシア領「イリアンジャヤ」など、仕事とはいえ思い出に残る楽しい旅でした。30年間に撮った写真の中から国、あるいは都市別に選び、12回にわたって紹介してみましょう。なお、1990年1月ミノルタフォトスペースで写真展「地球を撮る」を開きました。

   日本旅行作家協会 会員  渡邊 正 


 

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