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だいたいねぇ、焼き物だ陶芸だなんてのは真面目にやるもんじゃないんだって思ったほうがいいね。こんなことを言うと「じゃあ不真面目にやれってのか!」なんてぇ輩が出てきやがるから語弊がないようにしなきゃならないんだけどさぁ。
だいたい真面目にってなんなのさ。よく定年後に「陶芸でもやってみようか」なんてとっつあんがだんだんのめり込んじゃって「最近は真面目にやってます」なんてよく分からんことを言うんだけど、「陶芸でも」ってあたりでいいとこ甘く見といて、今度は真面目になんてのはそれ自体がすでに充分不真面目だってえの。そんなに真面目に考える人なら産地に行け!製陶所に勤めろ!若いのに混じって訓練しろ!勉強しろ!修行しろ!って思うんだよ。工芸だ産業だってレベルで支えよう、積み上げようって言うんじゃなかったら、最初の「陶芸でも」ってあたりで楽しむ方がむしろまともだよ。足突っ込んでみたら気持ちがいいからって「わたしゃ昔からこういうのが好きで」って顔されたってさぁ、じゃああんたいったい今まで文化だ芸術だとかいう世界をいくらかでも支えてきたのかよ。どれだけ銭落としてきたんだよってね。
過去をつっ突くつもりも無いんだけど、語るなっての。“分”をわきまえろっての。そんなに文化だとか芸術だとかに貢献したきゃ、今からでも遅くはないから手前で楽しんでないで手助けする側に回ったらどうよ。銭落としたらどうよ。「後で値が上がるかなぁ」なんて泡時代の夢を引きずらないようにしてさ。
まぁなにしろ「真面目に」なんて考えちゃダメだね。ろくなことないよ。どんどん視野が狭くなっちゃって、自分の好みとか感性とかどっか飛んでっちゃって、どこぞの先生のお言葉なんかを有難いお題目にしちゃうんだよね。内容なんか考えずに念仏みたいに唱えて疑問すら持たない。そんな輩は、さあこっちが若いとみるとご丁寧にその念仏背負って説教くれて寄越すよ。まいっちゃうんだよね。こっちだって意地ぐらいあんだからおとなしく引っ込んでもいられないじゃない。「このクソどシロウトが、そばに寄るんじゃねぇ、俺の視界に入るな」ってさ。国の宝だなんてのにはへえこらしやがって、相手が若いとみると上から見下ろしたがる。程度が知れちゃいますよってんだ。目も耳もちゃんと使えよ、なにしろ頭を使えよ頭を。national
treasureの言葉だって疑えっての。ボケちゃいないか、今日は二日酔いじゃないかってさ。他人の意見だのお言葉だのを集めてないで、自分の基準てえものを作らなきゃだめだよ。自分はこうだってものを持ってないと話にならないのよ、ホント。ちょいと勘違いしている場合が多くてさ、ほとんどは真面目って傘の下であぐらをかいて休んでいるだけなんだな。傘の下から出て来ないし、出て来れないし、やることないから他人がつまづいたのを見て笑ったりするんだ。そりゃテメエは転ばないよな。歩かねえもん、走らねえもん。だからって他人を笑うんじゃねえよ。転ぶ勇気のない奴は物陰で指くわえて見てろっての。転びながら怪我しながら恥をかきながら一歩づつ歩いていく奴、走っていく奴こそ本当に真面目なんだから。
だからさあ、自分のペースでいいんだよね。転んでつまづいて恥をかきながら一歩づついこうよってね。勘違いでないマトモな真面目で行きましょう。そして諸兄諸姉、そんな勇気が持てた時に初めて堕天使が祝福の耳打ちをしますよ。「真面目にやるなんてのは、当たり前のことだ」ってね。
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2001年6月18日
少々辛口の今回のコラムは如何でしたでしょうか?皆様も色々なお考えお有りかと思います。ご意見、ご感想をどしどしお寄せください。お待ちしております。
また、次号は隔月連載第2回、“ナリタマスミの天使の耳打ち”を予定しています。お楽しみに!
今月のチビのお言葉
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「今回は“チビ”っと辛口だワン」
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